1:名無しさん




(1)熱酸化分解

ポリマーは熱と酸素の影響で熱酸化分解(以下熱分解という)する。熱分解は温度が高いと短時間で起きるが、温度が低くても長い時間が経過すると分解する。実用的には次のケースで熱分解が起きる。

1.成形機のシリンダ内では空気(酸素)が存在するので成形温度が高いときには短時間で熱分解する。また、成形温度が低くても長時間滞留していると熱分解する。
2.実用条件でも、大気中において高温で連続使用していると熱劣化する。比較的低い温度でも長時間後には熱劣化する。

(2)紫外線分解

紫外線エネルギーはポリマーの結合エネルギー(共有結合エネルギー)より大きいので、ポリマーが紫外線を吸収するとラジカルが発生する。ラジカルは温度、酸素、湿気なども関与して紫外線分解は進行する。紫外線劣化するのは次のケースがある。

1.太陽光線の紫外線によって劣化する。
2.蛍光灯や水銀灯の光源から発生する紫外線に曝されると劣化する。

https://plabase.com/news/6618