現地9月10日、中国代表は北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第2戦をサウジアラビアと戦い、1-2の逆転負けを喫した。14分に幸先良く先制し、直後には相手が一発退場で10人となる好条件を得たにも関わらず、CKからの2発に沈んだのだ。
大連に詰めかけた5万大観衆は呆然と立ち尽くし、単調な攻撃に加えて、ブランコ・イバンコビッチ監督の采配や選手交代策にも非難が集中した。中国国内ではにわかに解任論が噴出しており、政権崩壊も囁かれている。
一方で同じグループCの日本は快調だ。初戦で中国を7-0で一蹴すると、敵地での第2戦でもバーレーンを相手に5-0の圧勝劇。唯一の連勝スタートを飾り、8大会連続の本大会出場に順風満帆の滑り出しをみせている。
あまりにも好対照な両国の現状に、中国の地元サッカー記者からはリアルな本音が飛び出した。スポーツ専門メディア『直播吧』は苗原記者の論説を紹介。同記者は「もう日本を手本にするのはやめよう」と題して、中国サッカーに向けて次のように提唱している。
「日本がバーレーンを5-0で下したことで、中国が0-7で敗れた現実も受け入れやすくなった。いまや日本が中国をどれほど引き離した実力を持っているのか、そうとうな差が開いたという事実に、我々はまだ慣れていないのかもしれない。日本にも欠点はあるし、アジアのサッカー界には日本に勝利できるチームもたしかに存在するが、それは中国代表ではないのだ。もう日本を手本にしてはいけない。かといって、『日本から学びたくない』とも言うべきではない。我々には日本から学ぶ能力も基盤もないのだから」
中国は10月シリーズでオーストラリア、インドネシアと対戦。かたや日本はサウジ、オーストラリアとの連戦を戦う予定だ。
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