TOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜後5・00)が14日に生放送され、人気漫画などの原作が映像化された際に起こりがちなことについて出演者たちがそれぞれ私見を語った。
この日の番組では、お笑いコンビ「Aマッソ」の加納(35)が4月4日スタートの中京テレビ「スナック女子にハイボールを」で連続ドラマの脚本家デビューをするというニュースを取り上げた。
加納だけではなく、最近ではバカリズム(48)、劇団ひとり(47)ら人気芸人が脚本を担当することがトレンドになっている…という内容も含むものだった。
これについて、新潮社出版部部長で木曜コメンテーターを務める中瀬ゆかり氏(59)は「本当にいいオリジナルならね、それは素晴らしいと思うんですけど」としたうえで「企画ありき、企画を通すために、名前を使うために、人気芸人さんとかに頼むっていうのはね。あまりにも安易に走りすぎると、これもまたどうなのかなって思うんですよ」とコメント。 続けて「素晴らしい漫画や、素晴らしい小説っていうのがやっぱりあって。<中略>
また、ゲストコメンテーターとして出演したホラー作家の平山夢明氏(62)は「オリジナルのものって監督さんでも脚本家さんでももの凄くいいものを持ってる人たくさんいるんだけれども、ある時期から製作委員会方式っていうんでお金を集めるようになったんで、その時にどうしても会議を通さないといけない、と。出資者に対して。その時に通りやすいのはもう実績がある、ドラマで当たってる、漫画で当たってる、小説で当たってる…ってなって。それはある意味いいんだけど、こうもバランスが崩れてくると良くない」とした。
さらに「ほとんど漫画の原作とかになってくると、本当にオリジナルをつくりたい人は、若手とかそういう人たちができないじゃないですか。そうすると、チャンスが来た時にやっぱり自分がやりたかったものを乗っけちゃうんですよ、そりゃ人間として。そうすると、もしかすると、その漫画の原作、小説の原作の核の部分と乖離する可能性があるでしょ?そうするとね、やっぱり残念なことが起きるので。是非出資者の人はちゃんとオリジナルと、そうでないもののバランスを考えて出資してほしい…と平山は思いました」とし、「だって『男はつらいよ』や『七人の侍』は原作ないですからね」と話していた。
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