1:名無しさん




 静岡市清水区にあるA邸は、水害のひと月前に竣工したばかりの耐水害住宅。庵原川から約100m、駿河湾まで約500mの場所に立つ。建て主のa氏は「東海地震の津波対策として耐水害住宅を選んだ」と話す。

 22年9月23日午後8時20分に洪水警報が発表されると、水位はその夜のうちに地盤面から1m弱の高さまで上昇。清水区だけで床上浸水は3500棟を超えた。

 A邸も浸水エリアにあるが、a氏夫妻は起床するまで戸外の状況に気づかなかった。翌朝、周囲は汚泥で覆われていた。一方、A邸では室内への浸水はなし。窓や外壁の痕跡から、戸外では床上30cm程度の高さまで水位が上がったと推測された〔写真1〕。

 浜松市東区に立つB邸は、馬込川と狢(むじな)川が合流する三角州に位置する。23日午後10時35分に馬込川流域全域に緊急安全確保(警戒レベル5)が発令された。翌24日午前1時ごろに水位は地盤面から70cm弱まで到達〔写真2〕。東区では床上・床下浸水が計1000棟を超えた。しかし、B邸でも室内に浸水しなかった。

 静岡市葵区のC邸周辺では地盤面から約20cmまで水位が上昇。床下換気口から水が浸入し始めると弁が浮いて蓋をする独自の仕組みが機能し、見事に床下浸水を防いだ。

 一条工務店は水害の後、3棟を点検。「室内や床下に浸水させないための仕様が有効だと実証できた」。開発に携わった同社特建設計部の平野茂部長は手応えを語る。


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