1:名無しさん




 鳥取大や東京都立大などの研究グループが、小麦とトウモロコシから雑種植物を作ることに成功したと発表した。

 この二つは米と合わせて世界3大穀物と呼ばれ、同じイネ科の植物だが、遺伝的に遠いため相互の交雑が困難とされてきた。小麦とトウモロコシの雑種が誕生したのは世界初で、新作物を生む土台にもなり得るとしている。

 研究では、小麦とトウモロコシのそれぞれの花から取り出した卵細胞と精細胞を使って交雑受精卵を作り、発生させることで雑種植物が誕生した。グループは2021年に小麦と稲(米)の間で雑種植物を作ることに成功しており、その時と同じ顕微授精法と呼ばれる手法を使った。

 今回の雑種植物は見た目が小麦と同じで、「トウモロコシコムギ」と名付けた。種子も得られ、ゲノム解析の結果、トウモロコシのミトコンドリアを持つ新たな小麦と判明した。

 研究グループによると、植物では一般に、ミトコンドリアなどが環境変化に対するセンサーの機能を持つと考えられる。乾燥や病原菌などのストレスに対する適応と耐性の能力は、ミトコンドリアを含む細胞質の機能によって変わる可能性がある。

https://www.asahi.com/articles/ASTB93V9MTB9PUUB007M.html