1:名無しさん




キリスト教徒が多数派を占めてきた米国では長年、「最後の審判のときに死者が復活する」との教えに反すると、火葬がタブー視されてきた。そんな「土葬の国」で、火葬を選ぶ人の割合が増えている。

北米火葬協会(CANA)によると、1970年に4.59%だった米国の火葬率は1990年に17.13%、2010年に40.5%と上昇。2016年に初めて5割を超え、2021年は57.5%だった。州差も大きく、2020年の最も高い州はネバダ(81.6%)。低い州はミシシッピ(29.0%)で、アラバマ(34.4%)、ケンタッキー(37.3%)、ルイジアナ(39.8%)と、保守的とされる南部の州が続く。

全米葬儀士協会(NFDA)は、2040年には全米平均で8割に迫ると予測。背景に、簡素化を望む傾向や宗教離れ、費用などを挙げる。2021年の調査では、エンバーミングや葬儀を行う伝統的な土葬費用の中央値は7848ドル(約100万円、土中の補強費用は含まない)。葬儀を行う火葬は6970ドル。葬儀をせず、エンバーミングや立派な棺がいらない「葬儀なし火葬」は約2500ドルで、火葬全体の41%を占めた。

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