1:名無しさん




 参院選で大敗した石破茂首相(自民党総裁)の進退をめぐる党内の攻防は、28日の両院議員懇談会でヤマ場を迎えた。森山裕幹事長が引責辞任する意向を示し、事態の収拾を図ったものの、森山氏と「一蓮托生(いちれんたくしょう)」とされてきた首相の責任を問う声はやまない。首相は依然として続投に意欲を示すが、政権の先行きはいっそう不透明感を増す。

 この日の懇談会は、引き続き政権を担おうとする首相と、党執行部の刷新を求めて退陣を迫る反対派が直接ぶつかる場だった。今回の参院選で落選した議員も含め、236人が出席した。その冒頭あいさつで仕掛けたのは、森山氏だった。

 「党内に参院選総括委員会を設置し、8月中をめどに報告書を取りまとめたい。そのうえで幹事長としての自らの責任について明らかにしたい」

 参院選で与党の過半数割れが確定してもなお、「(石破総裁が)私に引き続き幹事長をやれというご指示であれば、党人としては当然のことだ」と続投に意欲を示してきた森山氏が辞任を示唆したことは、驚きをもって受け止められた。

 人付き合いが希薄で根回しも得意ではない首相にとって、森山氏は少数与党国会を乗り切るうえでも欠かせない存在だった。首相の目が行き届かない与野党交渉や党務のほぼすべてを握り「影の総理」と呼ばれることもあった。その森山氏が不在となれば、石破政権そのものが立ちゆかなくなるおそれもある。

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