アジアで人気の球技種目で不振
韓国プロバスケットボール・リーグで「ゴール下の帝王」と呼ばれているラ・ゴンア(34)=身長199センチメートル=。3日に行われた中国(世界ランキング29位)との杭州アジア大会バスケットボール男子準々決勝では実力を発揮できなかった。最高2メートル14に達する中国の長身選手に押されて中長距離シュートを連発、14点・7リバウンド(フィールド・ゴール成功率42%)にとどまった。試合結果は70-84の完敗。韓国(世界ランキング51位)は戦力上、劣勢と評されていたが、周琦(27)=身長216センチメートル=ら中国の主軸選手が負傷などで欠場し、「もしかしたら」という期待があった中、「やっぱりか」という結果に終わった。19回行われてきたアジア大会の歴史で、2006年ドーハ大会以来、2回目のバスケットボール男子ベスト4進出失敗だ。
この日、高さの競い合いで圧倒され、3ポイントシュートに活路を見出そうとしたものの、韓国バスケットボール連盟(KBL)最優秀選手(MVP)になったことがあるホ・フン(28)が2点、韓国を代表するシューターのチョン・ソンヒョン(32)が7点に止まり、逆転できなかった。ホ・フンは3ポイントシュートを3本打ったがすべて外れ、チョン・ソンヒョンは5本のうち1本しか入らなかった。ライバルの中国・イラン・日本などが若手ら二番手を出場させているため、韓国は内心、金メダルも期待していたが、結果は惨たんたる状況と言ってもいいだろう。バスケットボール女子も日本との準決勝戦に58-81で負けた。南北合同チームで出場し、銀メダルを取った前大会に及ばない成績だ。
バスケットボール男子だけではない。世界の舞台は遠いとしても、アジアでは最強レベルをキープしてきた球技種目で、今回のアジア大会の韓国は苦戦を強いられている。前回のジャカルタ・パレンバン大会ではサッカー・野球・バスケットボール・バレーボール・ハンドボールの5大球技種目(金メダル9個)のうち、韓国は全種目でメダル(金3・銀2・銅4)を獲得したが、今回は既に4種目でメダルを逃しており、バスケットボール女子はうまく行けば銅メダル、バレーボール女子は危うい状況が続いている。プロ選手が多数出場している野球は台湾戦に無得点で敗れ、善戦しているのはサッカー男子とハンドボール女子のみというのが実情だ。
バレーボール男子韓国代表チーム(世界ランキング28位)は、大会が正式に開幕する前に脱落するという屈辱を味わった。グループラウンド初戦でインド(同73位)に敗れたのに続き、12強戦でパキスタン(同51位)にも0-3と惨敗した。バレーボール男子韓国代表がアジア大会でメダルを獲得できなかったのは1962年のジャカルタ大会以来61年ぶりのことだ。ムン・ヨングァン元バレーボール男子韓国代表監督は「体格の良いインドとパキスタンを相手に備えなければならなかったのに、それができていなかったのが残念だった」「国際大会で通じるような、韓国ならではの戦術が必要だ」と語った。
ハンドボール男子韓国代表はアジア大会のグループラウンドで1勝2敗にとどまり、1982年ニューデリー大会でハンドボールが正式種目になって初めてベスト4に進出できなかった。しかも、2006年ドーハ大会4位以来、17年ぶりの入賞なしだ。ハンドボール男子韓国代表も2012年ロンドン五輪以降、五輪に出場できていない。
バレーボール女子の韓国代表(世界ランキング40位)も状況は同じだ。2006年ドーハ大会での5位以来、17年ぶりのアジア大会入賞なしというピンチを迎えている。グループ予選でこれまで格下と思われてきたベトナム(世界ランキング39位)に2-3で逆転負けした。この1敗を抱えてベスト8ラウンドを行うことになり、奇跡なしにはベスト4進出が難しい状態だ。2年前の「五輪ベスト4神話」は既に色あせて久しい。キム・ヨンギョン、ヤン・ヒョジンら主軸選手たちが引退した後、急速に弱体化しつつある。
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