1:名無しさん




広陵高(広島市)の野球部内で起きた暴力行為問題を巡る騒動が続いている。作家・スポーツライターの小林信也さんは「広陵高校だけでなく高校野球には長年の慣習にしがみつき、面倒を避けようとする姿勢がある。本気で子どもたちの成長を願うなら、今回の騒動をきっかけに大胆な改革をするべきだ」という――。

■広陵高校の対応に見る腑に落ちない点

 まだそんなことをやっているのか――。

 今回の広陵高校の件を耳にして、まず心に浮かんだのはこの一言でした。強豪校の野球部といえば、常に規律正しく、教育的にも模範的であるはずだという幻想がありますが、実際には旧態依然とした体質が根強く残っている。残念ながら、それが現実です。

 私は30年以上前から、高校野球に潜む問題点を指摘し続けてきました。しかし、その間に何が変わったでしょうか。髪型の自由化ひとつとっても、つい数年前に「長髪の球児」がニュースになったほどです。笑ってしまうくらい遅れている。子どもたちの青春の一時期に、そんなことで縛りをかける必要があるのか、と心底思います。小さな改善はあっても、肝心な部分は依然として変わっていない。今回の件は、まさにその「変わらなさ」を凝縮した象徴のように見えます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/598d032af614afc43796863443efcb8ad5539a17