1:名無しさん




・要約

東京大学における「軍事研究の禁止」をめぐる運用の実態について、元自衛官で安全保障ジャーナリストの吉永ケンジ氏が、自身の受験経験を通じて問題提起している。

吉永氏は、かつて東京大学大学院の博士課程を受験した際、出願後に大学事務局から「元自衛官であることに関し、再び自衛隊に戻る可能性はないか」と尋ねる内容のメールを受け取ったという。これに対し吉永氏は「すでに退職しており、再入隊の意思もない」と回答。質問の意図が軍事研究禁止の方針に関連するのかを逆に問い返したところ、大学側からは「安心しました」との回答があった。

吉永氏はこのやり取りについて、「元の職業を理由に懸念を表明することは、アカデミック・ハラスメント(アカハラ)を超えて職業差別ではないか」と強く問題視している。

また、面接の場では、研究計画の内容に加えて、職業的背景をめぐる質問や発言が相次いだという。吉永氏によれば、面接担当者からは以下のような言葉が投げかけられた。

・ 「東大、特に駒場は軍事研究に敏感。あなたの研究対象である韓国の政軍関係も、軍事研究に該当する可能性があるため、指導できるか検討を要する」
・ 「正直に言うと、あなたのような職業の人が学内に入ることを好ましく思わない関係者もいる」
・ 「入学後に構内で情報収集を行わないと約束できるか」

吉永氏は、「政軍関係の研究を軍事研究とみなすなら、政治学自体が成り立たないのではないか」と反論したというが、結果的に不合格となった。

「もちろん、こんな感じなので実力不足もあり」と前置きしつつも、吉永氏は「アカデミア(リベラル?)の本音と建前はこんなものです」と語る。