1:名無しさん




AIスタートアップBuilder.ai、破産手続きへ 実態との乖離と不正会計の疑い浮上

ロンドンに本社を構えるAIスタートアップのBuilder.ai(旧称:Engineer.ai)が、2025年5月20日に破産手続きに入った。同社は2016年にSachin Dev Duggal氏によって設立され、AIアシスタント「Natasha」を活用したノーコード開発プラットフォームを提供するとして注目を集めていた。

しかし実際には、インドに在籍する約700人のエンジニアが手作業でコードを記述しており、AIによる自動開発の実態には疑問が持たれていた。

Builder.aiはMicrosoft、カタール投資庁(QIA)、ソフトバンクなどから累計で約4億4,500万ドルの資金調達に成功し、一時は企業価値13億ドルのユニコーン企業として評価されていた。

ところが2021年から2024年にかけて、インドのソーシャルメディア企業VerSe Innovationとの間で「ラウンドトリッピング」と呼ばれる相互請求を通じた売上の水増しに関与していた疑いが報道されている。

複数の情報によれば、同社は2024年の売上予測として2億2,000万ドルを投資家に提示していたが、実際の売上はわずか5,500万ドル程度にとどまったとされており、約300%の過大な売上報告をしていた可能性がある。

2025年2月には創業者Duggal氏がCEOを退任し、Manpreet Ratia氏が後任に就任。しかし、主要債権者のViola Creditが約3,700万ドルを差し押さえたことで資金繰りがさらに悪化。従業員への給与支払いも困難となり、最終的に破産手続きに至った。

https://innovatopia.jp/ai/ai-news/56173/