1:名無しさん




日本学術会議を特殊法人化する法案の参院での審議が始まった。衆院の審議で、政府の介入への懸念が深まった。学術会議の独立性や学問の自由を脅かしかねない法案のごり押しは、許されない。

 法案の撤回を求めてきた歴代会長6人は衆院通過後、「これは学術会議管理法案だ」などとして、廃案を求める声明を発表した。

 声明は、政府による「科学の手段化」を憂慮。政府の有識者会議が10年前、現制度を変える「積極的な理由は見いだしにくい」と結論づけたのを覆して改組する理由がないと訴える。また、法案の成立は科学者の国際的コミュニティーで否定的評価を受けるであろうことや、新法人発足の際に政府が関与する特別な会員選考が行われ、人的な連続性が切れる問題も指摘する。

 衆院は付帯決議で、独立性・自律性の尊重▽財政面での配慮▽首相が任命する監事や評価委員会の権限が不当に拡大しないことへの留意▽学術会議の政策提言機能の強化――など11項目を求めた。ただ、これで独立性が確保されるか、心もとない。

https://www.asahi.com/articles/DA3S16225401.html