1:名無しさん




 株式会社日本フードエコロジーセンターはリサイクルループを構築することで、食品残さを安全にそして安定してエコフィードに転換するビジネスモデルを構築し、それが社会的な基盤にもなっている。 この取り組みは、フードロス削減、飼料自給率向上、環境負荷低減に貢献しており、世界的にも注目されている。

 JFECの取り組みは、1999年に株式会社極東ブレインズジャパンが千葉県匝瑳そうさ郡で社団法人食品需給研究センター(現 一般社団法人食品需給研究センター)の食品製造業ゼロエミッションシステム構築事業を受託して実施した「食品残渣さを利用したリキッド発酵飼料の製造・実用化技術の実証」にさかのぼる。この事業で、粉砕してかゆ状にした食品残さを加熱処理後、微生物資材を添加し、発酵させるリキッド発酵飼料調製の基本形が開発された。本事業を実施していた、獣医師の高橋巧一氏がその後の活動をけん引することとなる。

 高橋氏は、2000年、神奈川県内で事業会社を設立し、この取り組みの運営を試みた。当時、マーケットは成熟しておらず、さまざまな法令もまだ整っていなかったため、許認可の手続きに時間がかかるなど、本来業務外の試行錯誤が相次ぎ、いったん事業を断念した。しかし、そのノウハウを生かしたいと、2005年に小田急グループ傘下の株式会社小田急ビルサービスが「小田急フードエコロジーセンター」を神奈川県相模原市に設立し、高橋氏がその運営を任された。そして2013年、同社からの分割により、JFECが開業し、高橋氏が代表取締役となった。

https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_001796.html