1:名無しさん




かつて、カワサキラケットは1970年代の日本バドミントン界において、YONEX(ヨネックス)と肩を並べる大手メーカーのひとつとして知られていた。プレイヤーの中には、あえてヨネックスではなくカワサキを選ぶ人も少なくなかったという。品質と打球感の両立を目指した製品づくりが支持され、国内でも確かな存在感を放っていた。

しかし、1980年代後半に訪れたテニスの「デカラケ」ブーム(大型ヘッドラケットの流行)への対応が遅れ、時代の波に乗り切れなかったことが致命傷となる。やがて経営は悪化し、1994年に倒産。名門ブランドは一度その歴史に幕を下ろすこととなった。

その後、2000年ごろから別の企業が「カワサキ」ブランド名を取得し、中国などで低価格のラケットを生産。主にレジャー用品として流通するようになった。現在では、日本バドミントン協会の検定合格ラケットも存在するものの、店頭や主要ショップで目にする機会はほとんどない。

かつての競技ブランドとしての面影は薄れ、ホームセンターで2本1,000円前後の低価格ラケットとして販売される姿が多く見られる。名は同じでも、倒産前と後ではまったく異なる企業による別物のブランドとなっているのが実情だ。

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