1:名無しさん




 日本政府はこの日の会談を停滞する関税交渉の打開の糸口にしたいともくろんだ。日米の関税交渉で米側を統括するベッセント氏は会談終了後、記者団を目にすると、親指を立てながら、満足げな表情で官邸を後にした。会談は予定より10分長い約30分間に及んだ。

 ベッセント氏の来日が固まると、政府は選挙最終盤の日程にもかかわらず、首相との会談の調整に入った。首相は17日も遊説先の長崎県から官邸に戻り、急きょ関係省庁の幹部と勉強会を開いて準備する念の入れようだった。首相周辺は「万が一、関税交渉がその場で動く時に備えてやるべき事前準備はした」と説明する。ただ、関税交渉の進展を参院選での追い風にしたいと期待した日本側と米側では会談に臨む温度差も垣間見られた。

 ベッセント氏の来日は大阪・関西万博で開かれる米国の「ナショナルデー」への参加が目的で、面会への米側参加者は15人にも上り、ほとんどが関税交渉と無関係の政府関係者が占めた。出席者によると、関税に関するやりとりは少なく、安全保障協力の強化やウクライナや中東の情勢に関する話題に多くの時間を割いたという。

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