フジテレビはどう出るか
フジテレビ系「逃走中」で撮影トラブル疑惑が浮上し、物議をかもしている。スタッフが撮影現場で住民に対し、「一般の方々と我々は違う」と口走ったと報じられたのだ。言語道断の発言に関係者は事実確認に追われている。
きっかけは、あるネットユーザーが2日夜にX(旧ツイッター)で、撮影によって自宅入り口をふさがれたり敷地を勝手に使われたりしたと明かしたことだった。これがSNS上で問題視された。6日の一部報道によれば、撮影は2日昼。住民が撮影を一時、中断するよう求めたが、スタッフは「みんなの道路だから撮影してもいいんです」「一般の方々と我々は違うんです。静かにしてください」などと言ったそう。通報を受けて警察が出動する事態になったという。
「逃走中」を制作する制作会社「フジクリエイティブコーポレーション」(FCC)は同日、声明を発表。番組名は明示しなかったが、「撮影現場の近隣住民の方にご迷惑をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
FCCはフジテレビの関連会社。「逃走中」はタレントやアスリート、ユーチューバーら「逃走者」が、ブラックスーツにサングラスをかけた「ハンター」から逃げる、鬼ごっこを題材にしたバラエティーだ。2004年から、曜日・時間固定のレギュラーではなく不定期で放送されている。
「一般の――」は、事実であればとんでもない発言だ。SNSでもトレンド入り。フジ局内が騒然としたのは言うまでもない。同局関係者の話。
「スタッフは本当に『一般の――』といった趣旨の発言をしたのかと関係者内で調査が始まっています。まだ、(6日夕時点で)事実関係は確認できていないそうです」
今年は放送20周年で、例年と違うプロジェクトが進行しているという。「『逃走中』は撮影現場の近隣住民に配慮し、施設を貸し切ったり深夜に撮影したりしています。最新回は2月の深夜、都内で撮影済み。これは今春放送予定です。今年が20周年で例年以上に力を入れていて、問題となった3月2日はその関連の撮影だったそうです。ただ、『昼』というのが不可解ですが」
FCCに、本当に「一般の――」といった趣旨の発言があったか取材したが、担当者は「お答えできません」と回答した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ddecce7a1d32fb3ec5ea86719fcd33aab0d3d68a