1:名無しさん




チョコレートの表面に白い粉や薄い膜のようなものが浮き出てくる現象を「ファットブルーム」と呼びます。これはチョコレートに含まれるココアバター(脂肪分)が28℃前後の温度で一度溶け出し、その後再び冷えて固まることで生じるものです。見た目は白っぽく粉をふいたようになりますが、主な原因は製造時のテンパリング(温度調整)の不十分さや、溶けかけたチョコレートを急に冷やした場合、あるいは一度溶けたチョコレートが再び固まるような状況にあります。

一方、これとよく似た現象に「シュガーブルーム」と呼ばれるものがあります。こちらはチョコレート表面に結露が発生し、その水分で砂糖が一度溶け出した後、再び乾いて固まることで白く結晶化するものです。つまり、ファットブルームはココアバターが原因で起こり、シュガーブルームは砂糖が原因で起こるという点が大きな違いです。

シュガーブルームは急激な温度変化や湿度の高い場所での保存が主な原因とされており、保管環境によって発生しやすくなります。いずれの現象も見た目は変わってしまうものの、食べても健康に害はありませんが、風味や口当たりは落ちてしまいます。

https://dandelionchocolate.jp/blogs/ourdays/tiyokoretogabai-kunaru-huatutoburumutoha-wei-niying-xiang-aru