1:名無しさん



犬吠埼マリンパークは、千葉県銚子市に存在した水族館で、博物館法上の「博物館相当施設」に位置づけられていた。日本動物園水族館協会(JAZA)には加盟していなかったものの、地域の観光資源として長年親しまれてきた存在である。館内ではコンピュータ制御で首を振ったり霧を噴射したりする恐竜模型を配置し、入場者は恐竜の足の間をくぐって展示室に進むという演出を体験できた。犬吠埼の地層が白亜紀に由来することにちなみ、「白亜紀を体感できる仕掛け」として紹介される一方で、設置された恐竜はジュラ紀後期のディプロドクスであり、当時の恐竜ブームに合わせた企画性も見て取れる。

2011年の東日本大震災以降は、海沿いの立地から津波への不安が広がり、入場者数は大きく減少。最盛期に年間30万人を超えていた集客は、震災後には4万〜5万人規模に落ち込み、施設の濾過装置故障や老朽化も重なって経営状況は厳しさを増した。耐震補強や更新工事に必要な資金の見通しが立たず、2018年1月31日をもって閉館に至っている。

閉館後もバンドウイルカやフンボルトペンギン、魚類や爬虫類などが館内に残され、元飼育スタッフが世話を続け、千葉県も動物愛護法に基づく調査を定期的に実施した。2019年には運営会社の代表者交代や補修工事の開始が報じられ、一時は再開の可能性が示されたものの、2025年現在も再開には至っていない。

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