1:名無しさん




スペインのカタルーニャ・ナノ科学ナノ技術研究所(ICN2)、中国の西安交通大学、アメリカのストーニーブルック大学からなる国際共同研究チームが、ごく普通の氷が「フレキソエレクトリック効果」を持つことを世界で初めて明らかにしました。これはつまり、氷には曲げると電気が発生する性質があることを意味します。

物質に力を加えて電気を発生させる現象として「圧電効果」がよく知られています。これは水晶などの特定の物質に圧力を加えると電荷が生じるという現象で、身近なところではライターの着火石などに利用されています。

そして、フレキソエレクトリック効果は材料を変形させることで電気分極を誘起させる現象です。水分子(H2O)は電気的な偏り(極性)を持ちますが、私たちが普段目にする氷の結晶は全体としてその極性を打ち消し合う構造となっているため、圧力をかけても電気を発生させる圧電効果を示しません。一方で、フレキソエレクトリック効果は物質の対称性によらないので、どのような物質にも普遍的に起こり得ます。研究チームは、この点に着目し、これまで知られていなかった氷のフレキソエレクトリック効果を測定するべく、以下の実験を行いました。

https://www.smartnews.com/ja-jp/article/4853507178272653544