1:名無しさん




電源コンデンサが動作中に膨らむ原因は、主に以下の3つの要因に分類されます。それぞれがコンデンサ内部にガスを発生させることで、容器(シェル)が膨らむ現象を引き起こします。

1.オイルの漏れ パワーコンデンサには絶

縁性の高い専用の油(絶縁油)が封入されています。この油が、シールの不良や設置ミス、輸送時の衝撃、または長年の運転で劣化したシール部分から漏れると、外気中の水分や酸素が内部に入り込みます。

この侵入した空気によって絶縁油が分解され、可燃性のガスが発生します。ガスはコンデンサ内部に充満し、圧力が高まることで容器が膨らんでしまうのです。

2.絶縁媒体の経年劣化(絶縁老化)

コンデンサは長期間にわたり電圧や電流を受け続けるため、内部の誘電体(絶縁媒体)が次第に劣化します。特に過電圧や高温環境での使用が続くと、劣化が急速に進行します。

劣化した誘電体は安定性を失い、化学的な分解によってガスを発生します。これが蓄積して圧力となり、最終的にコンデンサの外装が膨らむ原因になります。

3.製品の品質不良

コンデンサの材料や製造工程が不適切である場合も、膨らみの大きな要因になります。たとえば

・使用される絶縁油の吸湿性や安定性が低い
・電極や誘電体の品質が低い
・シェルが薄くて耐圧性が足りない 製造工程で適切な品質管理がされていない

これらは初期不良や早期の劣化を招き、内部のガス発生を助長します。

http://ja.jiukang.net/news/why-do-power-capacitors-bulge-during-operation-55754527.html