1:名無しさん




お盆休みの帰省ラッシュが続く中、高速道路のサービスエリアで急速充電をしていた日産リーフが突然エラーを表示し、動けなくなった。徳島県の所有者から緊急のSOSを受けた奈良県の専門店に、保険レッカーで運び込まれた一台の電気自動車。メーター表示の走行距離はわずか約4万5000キロだったが、開封された高電圧バッテリーの内部は、整備スタッフさえ息をのむ惨状を呈していた。

問題の車は日産リーフのZE1型。お盆期間中、高速道路のサービスエリアで急速充電を実施していたところ、突然エラーが発生し完全に走行不能となった。所有者はすぐに専門店に連絡。徳島から奈良までレッカー搬送され、点検が始まった。

最初の電話では「低走行距離車に時折見られる絶縁異常か」との推測もあった。しかし実際にバッテリーパックを開封した瞬間、予想は大きく覆された。セルは見たこともないほど激しく膨張し、一部は内部圧力に耐えきれず破裂。電解液が漏れ出し、ドロドロとした状態になっていたのだ。物理的な破壊が進んでおり、部分的なブロック交換では安全を確保できないと判断された。

さらに驚愕の事実が診断データから明らかになった。専用機器でバッテリー内部の履歴を解析した結果、急速充電回数が8500回を大幅に超えていたという。走行距離が4万5000キロ程度であるにもかかわらず、この充電回数は実質的に30万キロから40万キロ以上走行したバッテリーと同等、あるいはそれ以上の酷使レベルに相当する。物理的に両立し得ない数値だった。

所有者への聞き取りによると、この車は約2年前に中古車として購入されたものだという。つまり、現所有者の手に渡る前の段階で、すでに酷使され走行不能寸前だった別の高走行バッテリーに積み替えられていた可能性が極めて高い、と専門店は推測している。

安全性と今後の耐久性を最優先に考え、専門店は在庫していた内部チェック済みの中古バッテリーパックへの丸ごと換装を決断した。お盆期間中も営業を続ける同店の対応により、部品の手配から換装、試運転までを短期間で完了。遠方からの依頼にもかかわらず、休暇中に所有者へ無事返却することができたという。

この事例は、中古電気自動車市場に潜むリスクを浮き彫りにした。見た目の走行距離や年式が新しく、外観が綺麗であっても、バッテリー内部の状態、特に急速充電回数や健全性(SOH)が著しく悪化しているケースが存在する。専門家は「中古EVを購入する際は、走行距離や車体の状態だけでなく、診断機で充電履歴やバッテリーデータを開示してくれる信頼できる販売店・専門店を選ぶことが重要」と強く指摘する。