1:名無しさん




・ちなみに財政制度等審議会の元関係者の見解

ただ、その前提として記されているのは、「国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている」とか「日本は世界最大の経常黒字国、債権国であり、外貨準備も世界最高」である。少なくとも、財務省が発出した意見書は、それらを前提に立論しているものである。

別の言い方をすれば、「国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている」ことや「日本は世界最大の経常黒字国、債権国であり、外貨準備も世界最高」であることが成り立っていないなら、「自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」という立論は成り立たない。2002年当時は、それらが成り立っていた。

では、2025年の現在はどうか。

日本は、国債が極めて低金利で消化されておらず、世界最大の経常収支黒字国でも、世界最大の対外純債権国でも、世界最高の外貨準備高の国でもないとすれば、冒頭の意見書のように「自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」という立論はできない。

これらの前提が崩れているにもかかわらず、冒頭の財務省発出の意見書をわが意を得たりと引用して、だから「国債はデフォルトしない」というならば、時代錯誤で根拠薄弱の極みである。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/582727a20934dcfcbeabe4d94cce0b588b7d060a