1:名無しさん


前線報告:ウクライナが長距離攻撃兵器を拡充、ロシアの製油所の半数が停止

ウクライナの大規模な攻撃作戦の結果、ロシアは事実上、輸出用の精製燃料をほとんど失い、ガソリンやディーゼルの輸出量はパンデミック期の水準まで急落した。鉄道による日次輸送量は昨年平均比で26%減少、海上輸出も9月だけで17%落ち込み、モスクワはわずか1か月で120億ドル以上の損失を被った。



ロシア国内での深刻な燃料危機

ウクライナの継続的な攻撃により、ロシアでは精製燃料の輸出がほぼ停止し、経済は一時的混乱ではなく構造的な供給危機に陥っている。
かつて安定して燃料を運んでいた列車やタンカーの動きが鈍化し、その影響はガソリンスタンド、船舶の積荷記録、政府の報告にまで現れている。



鉄道・海上輸送は2020年以来の低水準に

9月の原油・精製燃料の鉄道輸送量は2020年初頭の水準に逆戻りし、日次積載量は369万バレルにまで落ち込んだ。これは前年平均比で26%以上の減少であり、長い貨車列はもはや見られず、輸出船を満たす燃料も不足している。



保険料高騰と海上輸出の急減

海上輸送も同様に深刻で、主要製油所の稼働停止を受けて9月の精製品輸出は約17%減少。
港の運用や入港スケジュールが不安定になると、保険会社はプレミアムを引き上げたり、特に老朽タンカーへの補償を制限するため、取引コストが急騰。結果として、9月だけで約1億5,300万バレルの輸出損失、収益で120億ドル超の打撃となった。



ロシア製油所の半数が損傷・停止

この混乱の主因は、ウクライナの無人機攻撃によってロシアの製油所の約半数が損傷または停止していることにある。
稼働中の残りの製油所も、制裁下での部品不足や専門技術者の不足により、出力を維持できず、修復作業に人員を回すためさらに生産が圧迫されている。



ウクライナの長距離攻撃兵器が決定打に

この結果を生み出したのが、ウクライナが国内開発した長距離攻撃兵器の拡充である。
FP-1無人機が全攻撃の約60%を担い、射程1,600km・弾頭60〜120kgで製油施設を精密に破壊。
さらに一部報道では、新型「フラミンゴ」巡航ミサイルも使用された可能性があり、もし事実なら破壊力は一段と甚大だったとみられる。



燃料貯蔵施設が次の標的に

製油所が停止したことで、ウクライナは燃料貯蔵庫や積み出し拠点を次なる攻撃対象としている。
衛星画像や映像では、港湾・鉄道沿いの貯蔵施設が炎上している様子が確認されており、燃料輸送網の麻痺が進行中。



貯蔵損失が危機を増幅

貯蔵施設が焼失・停止すると、輸出用燃料を保管・再配分する能力が失われ、輸出量はさらに減少。
修復中の製油所を支える「緩衝材」を失うことで、市場の供給不足と配給制が急速に拡大し、軍部すら燃料難に直面している。



モスクワの「三つの苦渋の選択」

製油所の損壊、貯蔵施設の焼失、鉄道輸送の崩壊が重なり、ロシアの燃料システムはパンデミック級の危機に陥っている。
修復には数週間から数か月を要し、部品も技術者も不足している中、モスクワは次の三つの苦しい選択を迫られている。
1.高コストを支払って精製燃料を輸入する
2.輸出損失を長期的に受け入れる
3.国内で燃料配給を実施する

いずれも迅速かつ容易な解決策ではなく、ロシア経済に長期的な痛みをもたらすことは避けられない。