1:名無しさん




『UFOロボ グレンダイザー』(ユーフォーロボ グレンダイザー)は、永井豪が原作を手がけたロボットアニメで、1975年(昭和50年)10月5日から1977年(昭和52年)2月27日まで、フジテレビ系列にて毎週日曜19時から30分枠で全74話が放送された。東映動画が制作を担当し、『マジンガーZ』『グレートマジンガー』に続く“マジンガーシリーズ”の一作として知られる。

本作は日本国内だけでなく、海外でも爆発的な人気を博した。特にフランスでは、1978年7月3日から1979年1月18日にかけて『Goldorak(ゴルドラック)』のタイトルで公共放送局「アンテンヌ2(Antenne 2)」にて放送され、平均視聴率は驚異の75%、時間帯占有率では最高100%を記録した。当初は1978年の夏休み期間限定の放送予定だったが、あまりの人気の高さから放映が延長され、以降もTF1やLa 5(廃業)など複数のテレビ局で再放送が繰り返された。この成功が、1980年代から1990年代にかけて多くの日本アニメが長時間放送されるきっかけとなったともいわれている。

1979年1月19日号の大衆誌『パリ・マッチ』は、この「ゴルドラック現象」を大きく取り上げ、視聴率100%という記録的な数字と、キャラクターグッズの空前のヒットを報道。表紙にも『ゴルドラック』が登場し、社会的ブームの象徴として扱われた。さらに、放送前にフランス国内で公開された劇場総集編の主題歌『Goldorak le grand(ゴルドラック・偉大なる者)』は、当時13歳の歌手ノアムによるシャンソン調の楽曲で、135万枚(再発版を含めれば380万枚)という驚異的なセールスを記録している。熱狂的な人気の影響で、日本では発売されなかった敵キャラクターの人形までフランスで独自に商品化された。

フランス語版では登場人物や用語の名称も一部変更されている。主人公デューク・フリードは「アクタリュス(ユーフォー星の王子)」、兜甲児は「アルコア」と呼ばれ、作品タイトルにも含まれる「ユーフォー」は、作中ではアクタリュスの故郷の星の名として扱われている。なお、フランス語でUFOを意味する一般名詞は「OVNI(オヴニ)」であり、甲児の乗る円盤TFOは「OVTerre(オヴテール/地球のUFO)」と呼ばれる。

その文化的影響力は後年まで続き、2013年4月にはフランス・カンヌで開かれた国際番組見本市MIPTVにおいて、『鉄腕アトム』『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』『ドラゴンボールGT』と並び、「世界のテレビを変えた50作品」のひとつに選出された。さらに2021年には、パリ日本文化会館で回顧展「GOLDORAK XPERIENZ」が開催され、同年10月15日にはフランス郵政公社から記念切手が発行されるなど、放送から半世紀近く経った今もなお、フランス文化に深く根づいた作品として愛され続けている。

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