1:名無しさん




「毎日お風呂に入ること」を疑問に思う日本人はほぼいませんが、ドイツ人に「毎日お風呂に入る」と話すと、かなり高い確率で「でも、水がもったいなくない?」という話になります。最近はシャワーを使う人が増えていますが、一昔前は「身体を清潔に保つには洗面台があれば充分。ヴァッシュラッペン(Waschlappen)〔註:中に手を入れられる、木綿のザラザラしたタオル〕に水と石鹸をつけて体を洗えばいい」と考えられていました。

ドイツ語には「洗濯日」(Waschtag)という単語があるほど、かつては「決まった日に洗濯をする」スタイルでした。今もその名残はあって、日本のようにほぼ毎日、洗濯機を回すということは基本的にしません。

高齢者になると、「洗濯機を回すのは月曜日」などと決めて、習慣化している人もいます。「外干し」はせず、ドラム式洗濯機で乾燥までするのが一般的ですが、「節約のために乾燥は半分にして、残りは部屋に干す」と話す人もいます。真夏でない限り、毎日ではなく「自分で決めた日」にすると節約になるので、検討してもいいのではないでしょうか。

「その電気、本当に必要なの?」

光熱費の節約について、私にも思い出があります。子どもの頃、私はミュンヘンの集合住宅に住んでいました。ある日の夕方、上のフロアにある家に帰ろうとした時のこと。1階のエレベーターのスイッチを押し、その横にある「廊下の電気のスイッチ」を押したまさにその瞬間、奥の部屋のドアがバッと開き、中から怒号が。1階奥に住んでいた、小学生の息子がいる3人家族の奥さんでした。

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