読者の皆さんもご存じかもしれませんが、2022年は、新年早々の01月05日に韓国自慢の高速鉄道KTXがトンネル内で脱線事故を起こすなど、鉄道事故の目立つ年でした。上掲プレスリリースによれば『韓国鉄道』の事故は以下のように推移しています。
2012年も鉄道事故が1年に222件もあったというのがそもそも驚きですが、それも減少傾向にありました。ところが、2020年には40件まで減少したのに「2021年:48件」、「2022年:66件」と増加傾向になってしまいました。
さすがに国土交通部も見逃すことができず、今回の「鉄道安全強化対策」となりました。国土交通部は以下のような問題を指摘しています。
そこで、国土交通部は民間鉄道安全専門委員団の現場点検(’22.12~)を行い、数回の専門家および関係機関対策会議などを通じて、『KORAIL』の鉄道安全体系に下記の問題点があると診断した。
①基本的な安全規則が守られず重大事故につながっている。
②安全度評価など十分な事前準備なしで勤務体系を変更したり、経験が不足した新入社員が危険な業務を多く担当したりなど、組織管理において安全優先の原則がきちんと守られていない。
③また、技術の発展と並行する車両の高速化、国民的需要に伴う線路延長の増加など鉄道条件の変化にも、人力中心で車両を整備して施設を維持・保守する旧時代的な方式が維持されている※のが実情である。
※一般鉄道のメンテナンス費用も中の人件費(経費含む)比率は2005年の71% ⇒ 2022年の75%。線路延長に備えた装備はイタリアの1/4水準
④列車の管制が鉄道駅(ローカル管制)、本社などに機能が分散しており、事故および運行障害時の列車運行のコントロールタワーの役割を独立して遂行することが難しい。安全より列車運行をより優先する事例まである。
⇒参照・引用元:『韓国 国土交通部』公式サイト「国土部『鉄道安全強化対策』樹立」
※引用者が要点を抜粋
これが国土交通部から出た公式なプレスリリース内での説明だというのが、驚きです。
基本的な安全規則が守られず、安全度評価など十分な事前準備なしで勤務体系を変更し、経験が不足した新入社員が危険な業務を多く担当し、人力中心で車両を整備して施設を維持・保守する旧時代的な方式で、列車運行のコントロールタワーが一元管理できていない――というのです。こんな状態でよく鉄道が運行されていると呆れる他ありません。読めば読むほど「韓国の鉄道には乗りたくないなぁ」と思うのではないでしょうか。
全文はこちら
https://money1.jp/archives/97960
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