1:名無しさん




 玉城氏の最大の敗因は、基地問題で手詰まり感が漂ったことだった。

 玉城県政は、安全保障の負担が沖縄に集中する現状に異議を申し立て、政府に解決を迫ることが期待された。負担の最たるものは広大な米軍基地。焦点になったのが、政府が進める米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設計画だった。

 政府は市街地の真ん中にある飛行場を、別の米軍基地の沿岸部に移すことは負担軽減になると主張した。だが、県民の多くは、県内移設では沖縄に基地が集中する現状は変わらず、移設に伴うサンゴ礁の埋め立ては自然環境を破壊するとして反発した。14年以降3回の知事選ではいずれも移設反対を掲げた故・翁長雄志氏(18年に急逝)と、玉城氏が勝利した。

 移設工事を強行する政府に対し、玉城氏は埋め立て予定海域で見つかった軟弱地盤の改良工事に必要な設計変更を知事権限で不承認とする対抗措置を取った。だが、承認を迫る政府と法廷で争う事態になり、2期目の23年9月に最高裁で敗訴が確定。政府は設計変更の承認を代執行し、24年末に地盤改良工事を始めた。「不承認」は工事を止める実質的な「最後のカード」だっただけに、その後、玉城氏は求心力の低下を止められなかった。

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