1:名無しさん




SPRINT研究の結果を受けて

2015年11月、米国で行われた大規模臨床試験「SPRINT(Systolic Blood Pressure Intervention Trial)」の結果が、権威ある医学誌《New England Journal of Medicine》に発表されました。本研究では、50歳以上の高血圧患者9,361人(糖尿病や脳卒中の既往がない)を対象に、収縮期血圧を「120mmHg未満」に厳格に管理した群と、「140mmHg未満」に抑える通常治療群とで、心血管疾患の発症率や死亡率を比較しました。

主要な結果は次のとおりです:

・厳格治療群(120mmHg未満)では、通常治療群よりも複合心血管疾患の発症率が25%低下(ハザード比 0.75)、全死亡率も27%低下(ハザード比 0.73)しました。
・一方で、厳格治療群では低血圧・失神・電解質異常・急性腎障害などの重篤な副作用が有意に多くみられました。
・降圧薬の使用量も厳格治療群で多く(平均2.8剤)、医療資源の負担や副作用への注意も必要とされます。

https://www.jpnsh.jp/topics/475.html