1:名無しさん


サリン中毒に使用する解毒剤のPAMは採算が取れず、作れば作るほど製薬会社が赤字になる薬品でした。

しかし、住友製薬はグループ会社の住友化学が有機リン系の農薬を製造しているので、それで中毒が起きた際に使うPAMを製造するのは、社会的な義務であると考え、採算度外視で作っていました。

結果的にそれが多くの方々の命を救いました。

 

 

ただ、事件発生当時、PAMは首都圏にあるだけでは全然足りませんでした。

そのため、薬の卸業者は全国からPAMの在庫をかき集め、それを社員に持たせて新幹線で東京に送るという緊急手段を取りました。

また、自衛隊も備蓄しているPAMの放出を決定し、それを東京に送りました。

それらにより、必要量のPAMが都内に集まり、それらによって被害者に治療を施し、多くの命を救うことができました。