日本発、雨避けと日照を両立する素材。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) March 15, 2025
日本トップの素材メーカーAGCが、世界で初めて量産化した透明・軽量素材「ETFEフィルム」。2017年に開業したアトランタのメルセデスベンツ・スタジアムの屋根に用いられました。
施工は「膜のリーディングカンパニー」太陽工業です。pic.twitter.com/jc4wY9UIby
2006年にドイツで開催されたサッカーの国際大会会場となったアリアンツアリーナ、2011年にNZで開催されたラグビーの国際大会会場となったフォーサイスバースタジアム。この世界を代表する2つのスタジアムに共通していることと言えば、軽量、透明、高耐候性に加え、曲線を描く2層クッションのパネルで構成されたユニークなデザインです。実は、どちらの建築物もAGCの高機能フッ素樹脂ETFEフィルムが採用されています。
世界では多くの建築物に使用されているETFEフィルムですが、日本での採用例は現在のところわずか数件の建物に限られています。そこには、日本ならではの厳しい法律の壁がありました。
日本でETFEフィルムを建造物に使用するためには、それらを阻む幾多のハードルが立ちふさがります。まずは、建築材料として、国土交通大臣の認定を取得し、さらに建築基準法に関連した告示を改正するように働きかけ、多くのハードルを1つ1つクリアする必要があります。そのうえで、定められた用途であれば、建築主事の許可を得て、屋根材として使用できるようになるのです。
https://www.agc-chemicals.com/jp/ja/library/column/001/index.html
ETFEフィルムは、工業製品や工場、プラントなど高耐久・高信頼性が求められる現場で用いられる熱可塑性フッ素樹脂。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) March 15, 2025
耐熱性は-200℃から150℃と幅広く、耐薬品性、絶縁性、耐紫外線にも優れ、長期間の屋外使用にも耐えます。
1972年、その量産化に成功したのが日本が誇る素材企業AGC @AGC_MAGIC 。
そして1㎡あたり1㎏未満という軽量性と高い耐久性に着目し、早くから大型建造物への応用を志向。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) March 15, 2025
得意とする「膜構造建築物」の耐震性向上と全体の軽量化のためにこの素材を積極的に活用してきたのが大阪の太陽工業 @_taiyokogyo です。
大阪万博の「太陽のつぼみ」で用いられている素材も同じもの。 pic.twitter.com/OcOgDFNlZM
万博のパートナー企業でもある太陽工業は、この「太陽のつぼみ」を始め、会場のテント構造物の大半の施工にも関わっています。https://t.co/UvfWRDJ3b0
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) March 15, 2025
ちなみにアトランタのメルセデスベンツ・スタジアムは、およそ20億ドル(日本円で3000億円)もの巨費を投じて建設された全天候型スタジアム。
今後はスーパーボウルや2026年FIFAワールドカップなどのビッグイベントの開催が目白押しで、IoT技術により利便性と環境性能を向上させた「スマートスタジアム」の先駆け。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) March 15, 2025
入退場は完全にペーパーレス化され、紙の廃棄物はゼロ。混雑緩和にも貢献する、「サスティナブル」なスタジアムです。 pic.twitter.com/me93cc55Mf
こちら、太陽工業さんからメルセデスベンツ・スタジアムの関する説明を直接いただいたので補足で添付しておきます。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) March 16, 2025
このスタジアムは太陽工業さんの素材・施工で作られたんですね。日本でもこの素材を使った大型施設は徐々に増えているようです。https://t.co/BCARYxRISA
@mokosamurai777 様
— 太陽工業株式会社 (Taiyo Kogyo Corporation) (@_taiyokogyo) March 16, 2025
ご紹介いただきましてありがとうございます
メルセデスベンツ・スタジアムはETFEフィルム製の大型開閉式屋根とファサードが特長で、その設計、施工には当社グループ会社でアメリカのBirdair社が携わりました
実は、膜の加工については大阪府にある当社枚方工場で行われました https://t.co/RjxYUD7yLh
こちらこそありがとうございます。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) March 16, 2025
調べが足りず失礼しました。こちらについては全て御社の工場とグループ会社で生産・施工が行われたんですね。
大阪万博の施設についても、アメリカ館などメインの施設の施工をされているということで、大変楽しみにしております。
追加のコメントをいただきありがとうございます。
— 太陽工業株式会社 (Taiyo Kogyo Corporation) (@_taiyokogyo) March 16, 2025
改めて、スタジアムについての丁寧なご説明とご紹介をありがとうございます。
当社が関わらせていただきましたスタジアムや、万博や博覧会などを通して、膜という素材が作り出せる建築や空間の魅力を、皆様に知っていただけることが嬉しいです。
万博の屋根はこういうのがよかった。日本の技術を世界に広めるいいチャンスなのに。
— ゆ (@KohEhOMEsBUhtkz) March 16, 2025
こういうのを万博で使えばいいのに。
— ゆ🐈⬛🐈⬛ぐ (@yuzgre1224) March 16, 2025
膜よりも三角形を横にスライドするだけで絞りみたいに開閉できるんだと設計、作図に関心してしまった
— のぶぶ (@hvbs88) March 16, 2025
前の会社で小豆島のトイレに設置しました。日本で使用するには消防法が厳し過ぎて、限定利用しかできませんでした。光を通し、軽くて強度があり、造形の自由度がある面白い素材ですよね。タイなどにも設置例がありますが、屋根に使った時に雨で会話が聞こえないぐらいうるさいのが難点ですね。
— Tatsun_Diavel2204(ZAKURo #ねこトレ) (@Tatsun0325) March 16, 2025
このスタジアムに昨年行ったけど、屋根の素材については気が付かなかった。
— Steve H (@penaudio4178847) March 16, 2025
なんでこれを万博で使採用せんかったんや?
— 風見鶏 (@souenn5) March 16, 2025
万博てこういうのをお披露目する場じゃなかったけ?
— レベル20 (@G8LLbFlsD467882) March 16, 2025
日本企業やるやん👍
— 世の中に寝るほど楽は無かりけり浮世の馬鹿な俺は起きて働く (@heaveningods) March 16, 2025