1:名無しさん


「マンガ図書館Zのサイト停止に関するお知らせ」について
https://closing.mangaz.com

私が14年前に立ち上げたJコミ、現在の「マンガ図書館Z」が、11月26日でサイトを停止する決断をいたしました。私は既に経営からは退いていますが、今回のお知らせの文章は私が代表して書いたものです。
まず当サービス自体の説明ですが、マンガ図書館Zは絶版マンガを中心に電子書籍を無料で配信し、広告収益を作者に還元する広告収益型のサイトです。そしてサーバ代などは有料のプレミアム会員費が主な出所となっていました。

今回、サイト停止の直接的な要因は、決済代行会社が「クレジットカード決済以外の決済手段も含む、決済サービス全体での解約」を通告してきたためです。クレジットカードはJCBを含む全てのカード会社が突如使用不能となり、他の決済方法も(ビットキャッシュ以外)全て使えなくなりました。おまけに、既に過ぎている月の支払いまでも留保となり、その期間(今後も)のプレミアム会員費が全く入らなくなったため、サーバ代さえ出ない状況に陥りました。
そこでマンガ図書館Zの運営スタッフで検討した結果、「ビットキャッシュ収益だけで運営するのは不可能」「替わりの決済代行会社を見つけたとしても、また同じ現象が起こる可能性がある」「一部の作品だけ削除して凌ぐのは避けたい」という判断から、サイトの停止を決断するに至りました。

通告から支払留保までの期間があまりに短く、「決済サービスをおさえる企業に屈する」形になったことを深くお詫びいたします。

しかし今回、

・どのような根拠で決済サービスの停止を宣言してくるか
・どれくらいのペナルティが来て、どれくらいの期間それが続くか
・具体的にどのような回避策があったのか

など(当事者ならではの)正確な情報が得られましたので、より正当な調査やヒアリングに結びつけることができると思います。昔、アップルの電子書籍アプリで「ラブひな」がBANされ、後に復活したことがありましたが、その時の経験は現在でも「表現の自由を守る」ための「具体的な体験例」として度々引用しており、有効に使っております。

近年、これまでにない「強い条件」や「強いペナルティ」が決済サービス側から発せられており、これらを放置すると電子書籍のみならず、日本のコンテンツ業界全体の問題となってくるのは確実な状況です。「実際に閉鎖に追い込まれた側」として、より正確な対抗策を打ち出してまいります。皆様のご支援を何とぞお願いできればと思います。


 

 

今回の解約の対象は、特定のクレジットカードの国際ブランドではなく、決済サービス全体とのこと。

クレジットカードを利用する加盟店は国際ブランドと直接契約するのではなく、アクワイアラと呼ばれる会社と加盟店契約を締結します。

そして、実際の加盟店契約は決済代行会社を介して行われることが少なくなく、事務管理・経理処理の観点から複数のアクワイアラとの契約・管理をする決済代行会社が使われます。

マンガ図書館Zのサイト停止は、そのような決済代行会社から決済サービス全体での解約が通告されたためのようです。

現時点では、決済代行会社の判断なのか、アクワイアラからの指示によるものなのか分かりません。

今後、表現の自由、コンテンツ取引の自由を守って行く為には、特定の国際ブランド(本社・支社)との交渉だけではなく、国内だけでも数多く存在するアクワイアラや決済代行会社と交渉していく必要があります。

「リアルで自由に取引できるコンテンツはオンラインでも自由に取引できる」、そのような当たり前を実現するため、引き続き全力を尽くします。

今回の件、マンガ図書館Zを立ち上げた赤松健さんがより正確な情報を持っているとの事なので、力を合わせて対処していきたいと考えています。