1:名無しさん




 非核三原則から大きく逸脱した発言が飛び出した。唯一の戦争被爆国として核兵器廃絶を先導すべき役割をかなぐり捨てる暴論だ。日本の使命を忘れてはならない。

 高市政権で安全保障政策を担当する官邸筋が「私は核を持つべきだと思っている」と官邸で記者団に発言した。首相側近とも言える立場にある者が日本の核武装について軽々しく発言することは到底許されない。木原稔官房長官は「政府としては、政策上の方針として非核三原則を堅持している」などと述べて事態の沈静化を図ったが、それで済むような話ではない。

 なぜこのような発言が官邸内から出たのか政府は詳細を明らかにしなければならない。当然、発言者を罷免すべきである。同時に任命権者の責任を問う必要がある。

 日本の核武装をめぐっては1999年、自由党の西村真悟衆院議員が週刊誌の取材で核武装を主張し、防衛政務次官を更迭された例がある。今回の発言はその時と比較しても事態は極めて深刻だ。

 現在、高市政権は非核三原則のうち「持ち込ませず」を見直そうとしている。連立政権を組む自民、維新は安全保障3文書の見直しにも着手している。高市政権が防衛政策の転換を推し進めようという最中に発言が出たのだ。

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