1:名無しさん




アニサキスによる食中毒の問題は、特にサバやイカなどの生食文化に密接に関係しています。

サバは「足が早い」魚として知られ、つまり鮮度が落ちやすく、傷みやすいという特徴があります。そのうえ、アニサキスという寄生虫が体内に潜んでいることも多く、この寄生虫が人の体内、特に胃に入ると問題になります。

アニサキスは、胃酸にさらされると死ぬのではなく、苦しさから逃げようとして胃壁や腸壁に突き刺さる性質があります。これによって強烈な腹痛や嘔吐などの症状を引き起こすため、非常に厄介です。この症状は「アニサキス症」と呼ばれ、場合によっては救急搬送されるほどの激しい痛みをともないます。

こうしたリスクがあるため、市販のサバは基本的に加熱用として流通するか、酢でしめた「しめ鯖」として提供されるのが一般的です。しめ鯖であっても、酢ではアニサキスは死滅しないため、冷凍処理(マイナス18度以下で48時間以上)を施したものが安全とされています。

https://www.hanazushi.com/blogs/contents/anisakis