1:名無しさん




注釈:高温が原因ではないと主張する声もあり

要約

ザリガニが真っ赤になって死んでいた――まるで茹でたかのような光景に、多くの人が驚かされた今回の出来事。しかし、専門家の分析によって判明したのは、実際には「茹でられたわけではなかった」という衝撃の事実でした。

事の発端は、農家のしろえもんさんが目にした、赤く変色した大量のザリガニの死骸。その原因を探るため、翌日、同じ時刻に水温を測定してみると、浅い場所で約43℃、やや深い場所でも約41℃という高温が記録されました。けれども、これほどの高温にもかかわらず、原因は単なる熱ではなかったのです。

専門家の説明によれば、ザリガニの赤色は「アスタキサンチン」という色素によるもの。普段はタンパク質と結びついていて目立ちませんが、死んで細胞構造が変化すると、この結合がほどけて鮮やかな赤色が表に現れるのです。これは、加熱しなくても起こる自然な反応で、エビやカニなど他の甲殻類にも共通する現象です。

では、実際の死因は何だったのか。ポイントは“酸素不足”でした。しろえもんさんの田んぼには有機物が豊富に含まれており、さらに田植え前には堆肥も加えられていました。気温の上昇とともに土中の有機物が分解され、大量の酸素が消費されたと考えられます。加えて、水温の上昇によって水に溶け込める酸素の量が減少し、結果として水中は極度の低酸素状態に。ザリガニたちはこの酸欠状態に耐えきれず、一斉に命を落としたのです。

つまり、この現象の本質は「茹でられた」わけではなく、「酸素を奪われて窒息した」結果の色の変化だったのです。見た目の印象とは裏腹に、自然界で起こった複雑な生理的反応が生んだ、非常にリアルな一幕でした。

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