1:名無しさん


Xの代替SNS「Bluesky」で特定意見が増幅するエコーチェンバー深刻…利用者半減

X(旧ツイッター)を代替するサービスとして注目を集めた新しいSNS「Bluesky」(ブルースカイ)で、特定の意見や思想が増幅する「エコーチェンバー」が発生し、排他的な言論空間になってしまった―。そんな指摘が、アメリカのメディアや有識者、調査機関から相次いで公表されている。ブルースカイには、Xを所有する米実業家イーロン・マスク氏に対する不満などから、Xを離れて利用を始めた“進歩派”のユーザーが多い。ただ、利用者数は昨年11月のピーク時と比べ半減している。SNSに詳しい専門家は、これまで多様な意見が存在していたSNSから、一部の意見を持つ人々が新しいサービスに移動したことで思想的な断絶が起きていると指摘する。

SNSに詳しい国際大の山口真一准教授(社会情報学)は、「ブルースカイとXは、投稿形式やユーザーインタフェースといった機能面では大きな違いはない」と前置きした上で、Xからブルースカイに移行する場合、過去のXでの投稿を生かせなくなり、新たなつながりを構築する必要もあるなど「一般のユーザーにとってはスイッチングコストが高い(移行の負担が大きい)」と指摘する。また、利用者が増えるほどサービスの価値が高まるネットワーク効果もXの方が強く働くため、「多くの人がXに残った」と分析している。

山口准教授によると、これまでXなどの巨大プラットフォーム上では、異なる意見を持つ複数のエコーチェンバーが存在し、交流が少なかった一方で、相互に可視化はされていた。これに対し、ブルースカイなど新しいSNSに特定の意見の人が多く移ったことで、「異なる意見を持つ人との交流が完全になくなり、断絶が起きている」と指摘する。

右派と左派の「フィルターバブル」

党派性の強いSNSとしては、トランプ氏が創設した「トゥルース・ソーシャル」が有名だ。2021年の米連邦議会議事堂襲撃事件を受け、トランプ氏のツイッター(現X)アカウントが永久凍結(当時)されたことをきっかけにサービスが開設された。こうした経緯から、トランプ氏の支持者を中心に保守派のユーザーがXから移行。異なる考えや意見に触れにくい言論空間「フィルターバブル」の顕著な例とされる。

しかし今度は、進歩的なユーザーがXからブルースカイに流れ、新たなフィルターバブルを形成している。

キューバン氏は9日、ワシントン・ポストの記事を引用したブルースカイへの投稿で「(ブルースカイでは)思考の多様性の欠如が、使用率を著しく低下させている」と指摘。これに対し、約3300件の返信と1100件の引用リポスト(再投稿)が寄せられ、多くが批判的な内容だった。中には「ファシストと話したいならXへ行け」「(Xで)ナチスとその支援者たちの言うことを聞く必要があるか」など誹謗中傷のような言葉も並んだ。

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https://www.sankei.com/article/20250615-VOPIKBQLJ5CWJKA7ONW3G6GD4Q/