4:名無しさん




格安米販売巡りSNSで議論 等級外米のリスクと流通の透明性

2026年10月上旬、和歌山県由良町の農家がSNS上で「今朝、71袋の返品連絡が来た。一人で米を積んで帰ってきた。一袋30kg、6000円で販売したい。中山間のコメだ。お買い得だと思う」と投稿した。使用済みの袋を再利用した状態で、米そのものの写真は添付されていなかった。投稿は大きな反響を呼び、購入希望の声が相次ぐ一方で、「安すぎる」「袋の使い回しは問題」「品質が不明」といった指摘も広がった。

同農家は以前にも過乾燥(含水率12%程度)の米を販売する投稿をしていた。返品理由の詳細は明らかにされていないが、豊作を背景にした在庫処理の側面があったとみられる。投稿後、別の農家がJA和歌山由良支店の経済センター長に確認したところ、「当該農家から農協への出荷は確認できない」との回答があった。検査員資格を持つ同センター長は「過乾燥であれば出荷は可能だが、水分が高いものは受け付けない」と説明したという。これにより、農協の正規検査を経ていない可能性が指摘された。

現在の米の市場価格は、30kgあたりおおむね1万4000〜2万円前後が目安とされ、銘柄や産地、玄米・白米の違いで幅がある。6000円という価格は相場を大きく下回るため、「等級のつかない規格外米や、いわゆるくず米ではないか」との見方が広がった。

農産物検査法に基づく等級検査では、玄米の整粒割合、被害粒(着色粒・胴割れ粒など)の混入率、水分量(原則15.0%以下)などが基準となる。1等は整粒70%以上、2等は60%以上などと定められ、基準を満たさないものは規格外となる。水分過多はカビや腐敗のリスクを高め、胴割れは精米時の砕けやすさにつながる。カメムシ被害による着色粒なども等級を下げる要因だ。農協に出荷して拒否された、または等級がつかない米は、品質管理の面で注意が必要とされる。