1:名無しさん




 何ごとも秘密主義の中国にあって、とりわけ不透明で、かつアンタッチャブルな領域が「領導(リンダオ)」=指導者たちの私生活だ。10月16~22日に5年に1度の共産党大会が開かれ、習近平党総書記(国家主席)が異例の3期目続投を確定し、新たな最高指導部7人の顔ぶれも出そろったが、彼らの「素顔」はベールに包まれている。

 勤務時間は? 食生活は? 住まいは? 服の趣味は? 休日の過ごし方は? 煎じ詰めれば、いくらもらっているのか?――。日本のように閣僚の資産公開があるわけでも、暴露系週刊紙があるわけでもない。

 貴重な情報としては、今ほど報道規制が厳しくなかった2015年に、共産党機関紙『人民日報』(電子版)が「習氏の月給は1万元を超える程度で、米高官との格差が大きい」という記事を出したことがある。その後の香港メディアなどの報道で、具体的な金額は1万1385元(約23万円)と確認された。これを単純計算すると年収にして280万円に満たない。約8年前の中国の生活水準からいっても、にわかには信じ難いこの数値がどれほど「実態」とかけ離れているか、今回はこの点に迫ってみたい。。

https://www.fsight.jp/articles/-/49302