1:名無しさん




 弁護側は、麻酔からの覚醒などに伴って起きる意識障害「せん妄」の影響で女性が幻覚を見た、と主張。女性の胸から医師と同じDNAが検出されたが、検査手法などに「信頼性がない」と反論した。

 一審・東京地裁はせん妄の可能性を認め、DNAは手術前の打ち合わせなどで医師の唾液(だえき)の飛沫(ひまつ)がついた可能性があるとして、無罪を言い渡した。その後、東京高裁がせん妄を否定して懲役2年の逆転有罪としたが、最高裁は22年、この判断が不合理だとして有罪判決を破棄し、高裁に審理を差し戻した。

 差し戻し後の審理ではDNAに関する検査の信頼性が争点になった。

一審の無罪に「誤りない」

 事件では、鉛筆で書かれた検査の資料が消しゴムで修正された跡があり、弁護側は「検査者として不誠実」だと批判していた。

https://www.asahi.com/articles/AST3D0QSVT3DUTIL013M.html