1:名無しさん




ふくらはぎの神経切断手術(腓腹筋神経切断術)は、美容目的で脚を細く見せるために行われてきた外科的処置で、腓腹筋を支配する神経を切断して筋肉を萎縮させ、ふくらはぎのボリュームを減らすものです。特に韓国で流行した時期がありましたが、現在では重大な副作用やリスクが広く認識され、実施する医療機関はほとんど存在しません。

手術は全身麻酔下で行われ、膝裏やふくらはぎ上部に小さな切開を加えた後、腓腹筋の神経を選択的に切断します。術後、切断された神経に支配されていた筋肉は数か月かけて萎縮し、ふくらはぎのサイズは減少します。この効果は理論上は半永久的とされますが、同時に不可逆的な変化を伴います。

最も大きな問題は筋力低下です。腓腹筋が働かなくなることで階段の昇降や長時間歩行が困難になり、スポーツや日常動作にも支障が出ます。また、歩行時のバランスが崩れることでぎこちない歩き方や足の疲労感が増えることもあります。腓腹筋だけが萎縮することで、ヒラメ筋など他の筋肉が相対的に強調され、ふくらはぎの形が不自然になるリスクも指摘されています。

さらに、神経は一度切断されると自然に修復されないため、機能を回復させることは不可能です。この不可逆性が手術の最大の問題点であり、現在ほとんど行われなくなった理由のひとつといえます。加えて、感染や出血、腫れ、知覚障害、引き攣れといった外科的合併症も報告されています。

こうした背景から、ふくらはぎ神経切断手術は美容外科領域でも事実上姿を消しており、現在では危険性の高い過去の施術例として語られることが多くなっています。

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