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完全菜食主義ともいわれる「ビ―ガン」※写真はイメージです(Getty Images)
肉や魚だけでなく、卵や乳製品など動物由来のものを一切口にしない完全菜食主義の「ビーガン」。近年、環境に優しいライフスタイルとして日本でもビーガン対応のカフェやレストランが続々とでき、ちょっとした“ブーム”になりつつある。ヘルシーなイメージの一方で、特定の栄養素が不足しがちといった心配も。専門家に取材した。
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◆「キンパ食べたい。私、最近ビーガンになったので」
ビーガンの波は“女子会”にも押し寄せている。キンパとは韓国のり巻きで、具は野菜だけという種類もある。30代女性の場合、それまで友人らと集まって食事をするといえば、新大久保の韓国料理店でヤンニョムチキン(鶏のから揚げ)やサムギョプサルを食べるのが定番だったが、次回の店を決める際、とある友人がまっさきにLINEで「動物性抜きがいい」という希望を伝えて来たのだ。
その友人は、コロナ禍の自粛期間中にドキュメンタリーを観て、環境問題に目覚めたという。プラスチック製品はなるべく購入せず、竹の歯ブラシを使う。そうしたライフスタイルの一環として、食生活はビーガンを取り入れているそうだ。
友人の徹底ぶりに驚かされたが、この30代女性も最近、大豆ミートなどの食材を取り寄せて食べることが増えた。ここ数年、毎日肉を食べる必要があるのか、疑問に感じていたという。
「私は似非だから(笑)。きっかけは、ビーガンと公言している人のSNS。若くて、情報感度が高くてすてきな若い子が多かったんですよね。地球にも、動物にも優しい考え方をする人が多かった」
次回の女子会は、ビーガン専門のレストランでの開催になりそうだという。
ベジタリアンが市民権を得ている海外に対し、日本では菜食主義もなじみが薄いこともあってなかなかビーガンは浸透しなかった。ところが、ここ数年、ビーガン対応のメニューがある飲食店が続々とオープン。チェーン店のカフェなどでも大豆ミートを取り入れたメニューなどを用意するようになった。環境意識の高まりからか、若い世代に急速に支持されていった印象だ。
ビーガンは菜食主義の中でも、特に制限が厳しい。「完全菜食主義」とも訳され、肉や魚を食べないことはもちろん、動物由来の食材は一切口にしない。牛乳やバター、チーズなどの乳製品もダメ、卵もダメ、ハチミツもダメ。動物を殺していなくても、人間のために動物を“搾取”しているのがよくないとされるからだ。
肉を食べないというと「ヘルシー」なイメージがある。ただ、普通の食生活をしているものからすると、素朴な疑問がある。
本当に必要な栄養素が足りるのだろうか。そして、「代用肉」はおいしいのだろうか。
(続く)
AERA dot. 11/1(日) 11:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d00c632c255abc4b77f5862177f3a0970a0113b
■ 実はダイエットには不向き? その理由とは
懸念されるのが栄養の偏りについて、海外の事情にも詳しく、All About「栄養管理・療養食」ガイドで、管理栄養士の一政晶子さんにビーガンのメリットと注意点などをきいた。
まず、どんなメリットがあるのか。
「外食や加工食品ばかりの食生活だった人が、栄養に興味を持つきっかけになると思います。動物性食品やありとあらゆるところで使われています。和食の出汁も動物性です。加工食品には動物性のエキスが入っていることが多いです。パンやお菓子にも乳製品が含まれていないか、細心の注意が必要でしょう。自炊が不可欠になりますよね」
現代人に多い、外食やコンビニに頼った乱れた食生活を立て直すには適しているようだ。栄養に気を付けるようになれば、病気のリスクを抑えることにもつながる。
「動脈硬化が進んでいる人が脳梗塞や心筋梗塞を予防する、尿酸値が高い人が痛風を予防するといった理由で食事制限を始める人もいます」
ならば、ダイエットにも効果があるのではないかと期待が高まるが、そう簡単な話ではないらしい。
その理由のひとつとして、ビーガンは、タンパク質が不足しがちなことが挙げられる。日本食品標準成分表で、身近な食材に動物性たんぱく質と植物性たんぱく質がどれくらい含まれているのかを比較してみよう。例えば、豚肉肩ロース赤身100グラムあたりに含まれるたんぱく質は、20.9グラム。対して、木綿豆腐は6.6グラムと、3分の1にも満たない。タンパク質を摂取するには、シンプルに肉を食べる方が簡単なのだ。
「ほんの数キロやせたい人は別として、がっつり体重を落としたい人には不向きです。タンパク質が不足するようなダイエットは、どうしても筋力や日々の活動量が落ちてしまうので、痩せにくかったり、リバウンドしやすくなったりします。植物性タンパク質は動物性タンパク質より吸収性が低いので、その点からもタンパク質を十分に摂取することが難しくなってしまいがちです」
また、ビーガンは料理にナッツ類や植物性の脂質、糖質を多用する傾向があるため、メニューによっては高カロリーでバランスの悪い食事になってしまうこともある。例えば、朝食にビーガンのドーナツ、昼食は大豆ミートなどのビーガンハンバーガーにフライドポテトとソーダ、夕食にビーガンのピザなどは、食材が植物性といえども「不健康」だろう。ビーガンだから痩せやすい、普通の食事だと太りやすいとは一概にいえないようだ。
■ 神経障害が起きる恐れ…ビタミンB12不足
タンパク質以外では鉄分も不足しがちだ。タンパク質と鉄分が不足すると、免疫力が落ちたり、貧血気味になったり、疲れやすくなったりする。
これらは、不足を短期間で実感しやすいが、気をつけねばならないのがビタミンB12。サケやシジミなどの魚介類に多く含まれ、不足すると神経障害が現れるという。しかも異変を感じるまで時間がかかるそうだ。
「何らかの対策をとらないと必ず不足する栄養素です。植物性の食材には含まれないので、サプリメントやビタミンB12が添加された食品などを摂取する必要があります。神経障害が顕著になるまでは、少し時間がかかる傾向があるので、興味本位でビーガンを始めた人の場合は神経障害が現れる前にやめるケースも多いようです」
このように、単純に動物性食品を除去する食生活は、必要な栄養素が不足して体調不良に陥ることがあるので、初心者は注意しておきたい。
また、ビーガンを続けるためには、栄養の知識だけでは不十分だ。知らず知らずのうちに動物性のものを摂取していることもあるのだ。調味料や出汁、スープストックに動物性食材はよく使われているほか、サプリメントに動物性のゼラチンが含まれていることもある。
特に日本ではあらゆる加工食品にカツオやいりこのエキスや粉末が使われているので、強い意思を持って、常に細心の注意を払わないと、完璧なビーガンは難しいかもしれない。それゆえ、海外でビーガンだった人が日本在住の間は、魚は食べるベジタリアンの「ぺスカテリアン」に変更したというケースもあるそうだ。
さらに、周囲の理解も不可欠となる。せっかくの食事やパーティーで友人らと同じ物を食べられなくなることも想定しなければならない。
裏を返せば当事者だけではなく、周囲が苦労することもある。
(続く)
■ 誕生日、クリスマス、お正月にみんなと食卓を囲めない
例えばこんなケースがあった。数百人が集まるある立食パーティーの出席者のうち主賓クラスの2人が「ビーガン」だった。それがわかったのがケータリングの料理の発注後。主催者側の男性がため息をついた。
「立食パーティーのおつまみといえば、チーズやサラミ、ソーセージが定番。急いで5人分ほどを別メニューで用意してもらったものの、大量に作ることを想定していた業者には嫌みを言われてしまいました……」
当日も配慮が必要だった。
「他の出席者には何であそこだけ違うの?といちいち聞かれましたし、立食パーティーだと通常はいろんなテーブルを回って相手と同じ物を飲み食いしてコミュニケーションをはかるものですが、それができないので盛り上げるのには苦労しましたね」
一政さんによると、実は先行する海外でも状況は似たようなもので、友人を食事に招いたらビーガンだったため何も食べてもらえなかった、全員がビーガン食を食べる羽目になったというのはよくある話。誕生日やクリスマス、お正月といった家族や友人と食卓を囲む機会が増える行事や旅行などがきっけかにビーガンを卒業することも多いという。
あくまで個人的な意見として、一政さんは、長期的にビーガンであることにメリットをあまり感じないという。その理由をこう語る。
「長期的に続けると、神経障害·骨粗鬆症·筋力低下・免疫力低下など、栄養不足による病気や不具合が心配なだけではありません。常に自分だけが違う食事をすることによる友人や家族への影響も心配です。和食、郷土食、外国の料理の多くも食べられなくなり、食文化を楽しむ機会もかなり限定されます。動物性食品を口にしたくないという信念がとても強い場合を除き、気軽に始めるには、失うこと、心配するべきことが多すぎると思います」
■ 結局、代用肉はおいしいのか
最後は、もう一つの素朴な疑問について。代用肉はおいしいのか。そもそも「おいしい」「おいしくない」は個人の好みによるというのは大前提としても、以前よりも多くのメーカーや飲食店が「ビーガン食」に参入していることで、かなり「味」や「食感」も改善されてきているようだ。しかし、冒頭の30代女性はこんな本音を漏らした。
「ソイミートのから揚げなど『肉とそっくり』『本物の肉とかわらない』なんてレビューあるけど、よっぽど舌がおかしいのかと、私は思ってしまった……。肉も魚も好きなので、それにはかなわないと思います」
とはいえ、何もしないよりは1食でも実践するほうがいいと考えているという。環境問題に対して、何かアクションを起こしたいというのが大きな理由だからだ。
「ビーガン食をときどき取り入れるのは、フェアトレードのコーヒー豆を購入する感覚に近いかな。1食分でも、ちょっとでも肉が減って、それが地球にいいならウィンウィンじゃないですか」
正直、徹底して続けることはなかなか難しそうなビーガン。メリットとデメリットを知って、ゆるく始めてみるのならアリなのかもしれない。(AERAdot.編集部/鎌田倫子)
<識者プロフィール>
一政晶子(いちまさ・あきこ)/All About「栄養管理・療養食」ガイド。
(終わり)
極端な菜食主義は精神的に不安定になって気が短くなる傾向大。
欧州で肉屋を襲撃してるのはそのため。
なにごともほどほどに。
新大久保はコリアンタウンではございません
穏健な菜食主義者なら精進料理みたいな日本食がいいけど、
押し付けがましく狂信的なビーガンには>>1 みたいに朝鮮料理がお似合いだってことか。
さすが朝日
ヴェイガン云々はこじつけで
本当はウリナラマンセーしたいだけニダ
>>15
???「ヴェイガンは殲滅しなきゃ」これがガノタ脳
すげーなー。でも関わりたくはないな
環境に全く優しくないってか環境破壊の権化みたいなライフスタイルなんだが?
カッパ巻きとかオニギリでいいじゃんw
無理やりの韓国上げ。
経済環境が厳しいんだろうなー
この記事書いてる奴は精進料理知らんのか?
ビーガンとか言葉作ってPRしても全然広がらないね
また朝日か
どんだけステマやってんだよ
そのうち「ビーガンは植物差別」とか言い出して人工的なサプリだけで済ますのが流行るんじゃね?
宮廷料理ブームは失敗
K文学、K絵本ブームを煽っているがこれも失敗
と言いいながら身に着けてるのが革製品とかだったらウケる
はらぺこあおむし が頭に浮かぶ
ビーガンはいいよ
好き嫌いの話だから
だけど、他人の好き嫌いに絶対に口を出すな