次期WTO事務局長に韓国候補が就く可能性がある。韓国と係争問題を抱える日本はナイジェリアの候補を推すが、選挙の裏で何が起きているのか。AERA 2020年10月26日号では、事務局長選挙の裏側に迫った。
* * *
計8人が立候補した世界貿易機関(WTO)の次期事務局長(任期4年)選挙は、ナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相と、韓国の兪明希(ユミョンヒ)産業通商資源省通商交渉本部長の2人に絞られた。11月初めまでに勝敗が決する見通しだが、行方をハラハラして見守っているのが日本政府だ。外務省が首相官邸などに「ナイジェリア候補の勝利間違いなし」と大見えを切っていたからだ。どうしてこんな展開になったのか。
■戦術で失敗した日本
日本政府の戦略は「anything but Korea」だった。この戦略は無理もない。韓国は日本による輸出管理措置を不満としてWTOに提訴。韓国による日本の水産物の輸入禁止措置を巡っても争った。日本政府に言わせれば、兪氏を支持する合理性が全くなかった。韓国は事前に、兪氏が事務局長になっても、輸出管理措置については公正に扱うという条件で、日本の支持を求めたが、「信じられるわけがない」(政府関係者)として、断った経緯がある。
ただ、日本は戦術で幾つか失敗した。まず、対抗馬としてアフリカからの候補者に目をつけ、最終的にオコンジョイウェアラ氏を推すことを決めた。日本と利害関係が衝突しないことや同氏が外相や世界銀行のナンバー2を務めたことがあるなど、政治・国際経験が豊かだったからだ。
だが、国際社会はアフリカ勢に冷たかった。欧米社会を中心に「G20でもない国の出身者が、国際的な通商問題をさばけるのか」という声が出て、票がなかなか伸びていかない。
他の候補も様々な問題を抱え、選挙戦を優位に戦えなかった。英国の候補者は、ブレグジット(BREXIT)がたたり、欧州連合(EU)諸国がそっぽを向いた。メキシコは、8月に辞任したアゼベド前事務局長がブラジル出身で地域性がかぶり、第1ラウンドで早々に撤退した。
そんななか、最終ラウンドに進出する2人のなかに滑り込んだのが兪氏だった。国際社会での地位向上にこだわるお国柄もあり、韓国政府が全面的にバックアップ。康京和(カンギョンファ)外相はもちろん、文在寅(ムンジェイン)大統領もドイツやロシアの首脳と電話会談を行い、兪氏を売り込んだ。猛烈な選挙戦が功を奏し、EU諸国は同氏支持を固めたという。
そして、日本を不安に陥れているのが米国の動向だ。米国はWTOに不満を抱いているが、原因は中国との貿易摩擦にある。このため、米国の事務局長選での基本戦略は「anything but China」となっている。最終ラウンドに進出した2人のうち、中国の影響力がより少ない候補者を選ぶとみられている。現在まで、日本政府が収集した情報によれば、米国は兪氏を選ぶ可能性が高いという。
日本からみれば、韓国は中国に配慮しているという印象が強いが、韓国は米国の同盟国でもある。アフリカ諸国よりは中国の影響力は及んでいないという判断なのだろう。
■敗者を待つ厳しい未来
国際社会でも、敗者には厳しい未来が待っている。日本は選挙戦で、韓国の候補者について聞かれても肯定的な反応を示さず、すでに「日本の韓国嫌い」は公知の事実になっている。オコンジョイウェアラ氏が勝利すれば、やれやれだが、負ければWTOで今後4年間、ポスト配分などで冷や飯を食わされるのは間違いない。
そして、何よりまずかったのが日本外務省の読みの甘さだ。外務省は選挙戦の候補者8人が出そろった時点で、「ナイジェリア候補が勝つのは120%間違いない」と、首相官邸や自民党に報告していた。結果的にオコンジョイウェアラ氏が勝利した場合でも、読みの甘さを指摘されても仕方がない。
外務省は2014年にも、国際司法裁判所での調査捕鯨を巡る訴訟で敗訴した際、事前に「勝訴間違いなし」と報告していて官邸から大目玉を食らったことがある。そんな事態の再現にならないことを願うばかりだ。(朝日新聞編集委員・牧野愛博)
※AERA 2020年10月26日号
AERA dot. 10/26(月) 8:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/d774729a349d90363f147d99603c0c3dff981834
世界貿易機関(WTO)のアゼベド事務局長(当時、左)の表敬訪問を受け、握手を交わす安倍晋三首相(当時)/2018年11月8日、首相官邸 (c)朝日新聞社
https://i.imgur.com/FDKgSaK.jpg
朝日?読むに値しない。
韓国切り捨ては中長期的に正しい
>>6
アメリカ怒らせて貿易製造ルート潰してる今短期的にも間違ってる要素がない気がするが。
まぁもう中国の属国だから対話もせず宗主国の方と話するだけでいいわけだし。
最近は中国堂々と北朝鮮系へのイジメも手を抜かなくなって戦狼外交を属国でしっかりやって上下関係の躾に切り替えてるしな。
なんだか嬉しそうだなアカヒ
ようやく公知されたかwww
平気で嘘つくアホ朝日
何がナイジェリアの支持が伸びてないだド本命じゃないか
この記事自体が読み間違ってるだろw
日本はアフリカに知的財産権という概念自体を入れることを重要視してて
もう一人のアフリカ候補は中国が一番推してて完全に中国の言い成りだったからEUがまずはそいつを落とすことに集中した
つまり韓国は当て馬
>>1
韓国が当選した場合の日本の戦略はね
韓国に中共の首に鈴をつけさせるだよ
上手くいかなきゃWTO解体ってシナリオ
これでナイジェリアが勝ったら「読み違いをしていたのは我々でした」って記事上げるのか?
そんな気概あるわけないか
>>24
事実が記事と異なる結果となりました
>>24
>結果的にオコンジョイウェアラ氏が勝利した場合でも、読みの甘さを指摘されても仕方がない。
負けても責める内容は準備万端だよ
どうせWTOなんて機能不全になってるからどうでもいいだろ
どこがやっても機能しないんじゃ
ここで貿易関連でも、国際的なルールを平気で破る韓国を推したら恥だろ
どうでもいいが、whoという機関がいかに不平等な機関であると喧伝したいの?
韓国「我田引水」
アカヒ「我田引水」
朝日捏造新聞が書くということは
朝鮮にとって状況は厳しいということで、
日本政府の判断は正しかったということ。
> そんな事態の再現にならないことを願うばかりだ。
そんな事態になることを願っている本心丸出し
今や国連なんてニュースにも出なくなっただろ、どこの国の出身者がそうしたと思ってんだよ
コロナで真っ先に声明とか出してもいい立場だろww
ほんとどこ言ったんだよ
結果的にオコンジョイウェアラ氏が勝利した場合でも、読みの甘さを指摘されても仕方がない。
朝日も負けを想定しちゃってるのか
糸冬了w
>>96
まぁ普通はケニアvsナイジェリアが最終ラウンドになると思うわなw
予想外に中国が使えなかったってだけの話だから日本にとっては悪い話じゃないんだけどなwww
>>1
AERAって朝日の若き精鋭が中心の雑誌だっけ?
世界情勢に疎いと言っても程があるわなw
>>1
ナイジェリア圧勝は読みやすかったのに
AERA・朝日・牧野愛博は嘘ばっかりで
てんで使えないね。
WTOなんざ脱退していいよ
>>1
もはや日本の中では「どんな国でも韓国よりはマシ」になりつつあるだけだろ。
韓国を推すとすれば対抗馬が北朝鮮の候補の時くらいでは?
単に韓国嫌いなわけじゃないだろ。問題は韓国にあるんだから変な伝え方すんな。
> だが、国際社会はアフリカ勢に冷たかった。欧米社会を中心に「G20でもない国の出身者が、国際的な通商問題をさばけるのか」という声が出て、票がなかなか伸びていかない。
かなり早い段階から大本命だったんですがそれは…
>>155
始まる前からこの人って言われてたのにね。
>>155
経歴マジで凄いからなあ
アカヒ系列大恥ですねえ
>>1
>文在寅(ムンジェイン)大統領もドイツやロシアの首脳と電話会談を行い、兪氏を売り込んだ。猛烈な選挙戦が功を奏し、EU諸国は同氏支持を固めたという。
この記事が出た直後にEUのナイジェリア支持声明食らってどんな気持ち?www
>>160
これ一体どこ情報なんかね
韓国の報道ですらEU内は意見が割れてるって言ってたのに
読み違えは日本政府じゃなく朝日記者のほうだろう
ろくに取材もせずに、記者の個人的願望と脳内妄想で記事を書いてるな
朝日、必死過ぎ。
>>1
準決まで持ち票2つの場合、決勝は本命と無印になるんだよ。対抗馬や大穴ですら準決までに落とすのが普通。だから準決が事実上の決定戦なのも理解出来ないアエラの編集部。
ここから逆転するにはナイジェリアの候補者が致命的な発言ミスでもしないと無理。
>>1
>猛烈な選挙戦が功を奏し、EU諸国は同氏支持を固めたという。
欧州議会はナイジェリア候補の支持を決めたのに、欧州諸国は韓国候補の支持を固めたのか
すげえな、ア・エラ