村上陽一郎
1936年東京生まれ。科学史家、科学哲学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課
程修了。上智大学、東京大学先端科学技術研究センター、国際基督教大学、東京理科
大学大学院などを経て、東洋英和女学院大学学長。
https://www.shinchosha.co.jp/writer/2985/
学術会議問題は「学問の自由」が論点であるべきなのか? ─ 村上陽一郎
日本学術会議次期会員の推薦候補の一部を内閣が任命しなかった事について、出発点から、「学問の自由の侵害」と捉え、糾弾するのが新聞輿論のようです。一部の学者や識者層も、その立場で動こうとしているようです。しかし、客観的に見れば、この主張は全く的外れであることは明瞭で、間違いの根本は「現在の」日本学術会議に対して広がっている幻想、あるいは故意の曲解にあります。
日本学術会議はもともとは、戦後、総理府の管轄で発足しましたが、戦後という状況下で総理府の管轄力は弱く、七期も連続して務めたF氏を中心に、ある政党に完全に支配された状態が続きました。特に、1956年に日本学士院を分離して、文部省に鞍替えさせた後は、あたかも学者の自主団体であるかの如く、選挙運動などにおいても、完全に政党に牛耳られる事態が続きました。
今、思えば、そうした状態を見ぬ振りで放置した研究者や会員に大きな責任があるのですが、見かねた政府が改革に乗り出し、それなりの手を打って来ました。1984年に会員選出は学会推薦とすることが決まり、2001年には総務省の特別機関の性格を明確にし、2005年には、内閣府の勢力拡大とともに、総理直轄、実際には内閣府管轄の特別機関という形で、日本学術会議は完全に国立機関の一つになりおおせました。
(続く)
(続き)
もちろん、この動きに反対する活動も無かったわけではないのですが、政党支配に不満を持つ一部会員は、この政府の動きを支持し、一般の会員の大部分はここでも成り行きに任せた状態のままでした。
その結果として、今回、菅首相が主張する、日本学術会議は国立の機関として、首相・内閣府の管轄下にあること、その会員は(特別)公務員としての立場にあること、その任命の権限は内閣・首相にあること、といった内容は現行の規定に従えば、まず疑問の余地のないところです。
実際、今回の件で、自分の学問の自由を奪われた人は、一人もいません。強いていえば、任命を見送られた方の中で、学術会議会員の資格の欲しかった方は、希望の就職の機会を奪われたことになるわけですが、それも就職の際には、常に起こり得ることと言わねばなりませんし、どんな推薦があっても採用されないという人は出るものです。採用されなかった人に、その理由を細々と論って説明する義務は、選考側には通常は無いはずではないでしょうか。
そうした事情を抜きにして「学問の自由」を訴えるのは、完全に問題のすり替えであって、学問の自由の立場からすれば、却ってその矮小化につながる恐れなしとしません。むしろ、学術会議の会員になること自体が、ある立場からすれば、学問の自由に反する行為になる可能性さえあるのですから。
https://wirelesswire.jp/2020/10/77680/
※<関連?>大手新聞に先駆けて今回の件をスクープした日本共産党機関紙の赤旗
菅首相、学術会議人事に介入 推薦候補を任命せず 安保法批判者ら数人
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-10-01/2020100101_01_1.html
※村上陽一郎氏も日本学術会議の活動には参加している
村上陽一郎 略歴
>日本学術会議 科学者コミュニティと知の統合委員会 委員
>日本学術会議 連携会員
>日本学術会議「科学基礎論」研連委員長
https://www.shin-yo-sha.co.jp/media/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E9%99%BD%E4%B8%80%E9%83%8E%E7%95%A5%E6%AD%B4web%E7%89%88_201907.pdf
※東大大学院教授による日本学術会議批判
「学術会議声明批判」 戸谷友則 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻
http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/2019_112_01/112-1_47.pdf
簡易版(プレゼン資料)
http://www.asj.or.jp/anzen-tenmon/totani_2018fall.pdf
>>4
至って明快で穏当だな
こういう人もいると思うとちょっと安心するわ
>>4
戸谷さん聡明な方やね
学術学会の会長になればいいのに
>>4
プレゼン読んだ
分かりやすいな
昭和42年に変節があったのか
いやー
大騒ぎしない方が良かったね
やっぱ昔から腐ってたのか
こういう風になるから角度付けて煽るの辞めろって話だったのになぁ・・
自分から火に油注いだよな
>>8
潰すためにわざとやってんだよ
>>17
自民はそうでも大手メディアと野党は「政局の為」でしょ。
政策論議して欲しかったからそう言ってたんだよ。
ただ尾身が参考人に来ても置いといた位で
減税も捨て置いて、最優先事項にしたから・・・。
かの党支持者的にはその辺きっちり評価したらダメなんだろうけどね、
優先度上げ下げって重要な指標だと思うけど
どんどん腐った部分出てくるな
学問の自由がーも言えなくなってきたな
>>9
どころか自由を奪う奴ら
やっぱ赤狩りは必要だって
まともなことを言っている
こういう昔の学術会議を知っている人からすれば日本学術会議に全く権威を感じないんだろうな
何が学者の国会だよ、と
学者として取材されたという訳でなく執筆者として記事アップだしな
報道の取材能力やそのプロセスも俎上に載せてもいいとは思うよ
学者貴族の利権だもんな
あの6人はTVに出したらアカンかったな
貴族っぷり晒しただけw
新しい科学論は名著
人は先入観から逃れられないし、むしろ先入観が化学の発展に繋がった
学者達にも反感買ってるから
学術会議はどう見ても分が悪いのに諦めんのか
まぁ無謬は何処ぞの政党のお題目だしなぁ
一番最初に騒いだのが赤旗だもんな
バレバレ
共産党だ
f氏って誰?
>>40
共産党なら不破哲三っぽいけど7期の部分の経歴が違うから何とも
>>40
福島要一だろうな
共産党系学者に号令して毎回当選してきたということだし
政府機関に某党勢力が城を築いてたのがバレたなw
日本共産党の民主主義科学者協会とその残党が支配し続けてたんだろ?
学術会議の手引き的には総会などは半数参加で実施可能だし
半数は既に現職で居る、新規会員105名のうち99名は任命されている
この辺踏まえてどれだけゆがめられたか?
6名の席はどの委員会や部門に属して何を担当するところだったのか?とか
言ってた方が良かったんじゃない?
それとも実は会長副会長や委員長、幹事ポストになるのがこっそり決まってたとか?
ホント問題のすり替えだわ
学問の自由なんて論点になりえないだろ
マスゴミと野党が騒いだおかげで日本学術会議がどういう組織か世間にバレちゃったね
村上陽一郎もいいこと言うことあるんだな
>>55
今回は風呂敷がデカすぎるし道理で語るにしては抜けが多いから流石にね
そこまで目を伏せたらそれこそ自由を捨てるようなもんだし
初手で「学問の自由」をぶち上げたら反応も出るよ
内閣が推薦に寄らず独自人選の人間を送りこんだら反応も違うだろうけど
「ある政党」か
Fって誰だろうなあ会長ではないようだが
>>60
共産党の手下の福島というやつだって静岡新聞の屋山太郎のコラムに載っていた
名前までは覚えていない
>>89
福島要一って人か
1980年代の学術会議はまるで共産党の運動体だった。定員数は同じ210人。これを30委員会に
振り分けるから一委員会7人ずつである。会員は学会に加わっている人の選挙。この中で常に
選ばれる人物に福島要一という人物がいた。彼は第5部(原子力関連の委員会)に属していたが
他の6人は福島の能弁に誰も反論できなかった。その様を見て桑原武夫氏(京都大フランス文学)
がある雑誌に「3人で210人を支配する方法」という皮肉な随筆を書いた。桑原氏によるとこの
委員会は最初7人全員が参加していたが、福島氏が一日中喋っているから嫌気がさして、次回は
3人になる。結局福島氏に2人は説得されて部会一致の採決をしてしまう。学術会議は50年と
67年には「戦争に関わる学問には協力しない」と宣言した。一連の運動は共産党の行動方針
そのもので、改善策として人選のやり方を全く変えることにした。福島要一氏は農水省の出身
で、共産党系学者に号令して毎回、当選してきた。この農業経済学者が日本の原発政策を主導
したのである。加藤寛氏(慶大教授)の提案で投票は学会員たちだけにし、会員を選出する
方法に改めた。
http://www.jfss.gr.jp/article/1334
選挙で勝てなくても、4兆円の文教予算の配分に関与できる
大事な利権だわな
民主党じゃないからな。社民党でもないぞw
この問題が浮上した直後はよくわからなかったけど今ならよく分かる
学者の全人代w
共産党か?
まいた種が花開いたのが2017年の軍事研究禁止命令だもんな
雉も鳴かずば打たれまいという言葉を一般化させる役割を果たしたな
科学じゃないけど
昔の学界は共産党に支配されてたもんな
「新日本」が付く団体はたいてい共産党
ただしプロレス除く
>>115
マジかよ新日鉄最低だな
>>115
道理で新日本企画が潰れたわけだ
なんかさもインテリを代表して運動しようとしてるけど全然ついてきてないよな。
学術会議はアカが調子こいてる組織だったんか?
>>120
というか日本のアカデミーとか権威とかいうやつはずっとアカの巣窟
国民とは切り離されてきた
任命拒否されたのが
安保法改正議論の時に共産党から参考人として呼ばれた批判した憲法学者って
役満だろこれ
日本学術会議の成り立ちや過去を知っていれば「何が学者の国会だよ」って感じなんだろう